2018年12月29日土曜日

佐賀県 / 鹿島市

(勢至菩薩像)

弘化四未年四月吉辰 月待講中

久布白兼□ 村栄蔵 原口・・森元・・高森・・川原・・福田・・川原・・村島

(台石に)奉建立 寛延二巳天十二月十八日 願主 観□□□圓 ・(ほか十二名)

佐賀県鹿島市高津原地区。肥前鹿島駅より南西約1キロ。鹿島高校の敷地より北西約100mにある大きな石の上に、勢至菩薩の半跏思惟像。めずらしい。
資料には「蛤石の傍」とあった。現状では石の上にあるが、以前は傍の地面に立っていたのだろうか。
蓮華座の下の方形基礎石に、弘化四年(1847)以下が彫られ、弘化四年~月待講中はかろうじて読める。その下の台石には寛延二年(1749)と、古い年号が入っている。。別の石塔の基礎であったか。




2018年12月26日水曜日

佐賀県 / 鹿島市

月弓尊

嘉永七歳次甲寅七月中元 

月待中

鹿島市高津原地区。肥前鹿島駅より南西約1.6キロ。灌漑用のため池が付近に4つあり、そのうちの「観覧堤」の近く、天満宮とある。
城下町なので学問を尊んだか、小規模ながら天満宮が多い。
めずらしい「月弓尊」という表記は「月読尊」をあらわすか。嘉永七年は1854年。中元は陰暦七月十五日。
向かって左側にある大きな石塔は、寛文八年(1668年)の八天狗塔。





2018年12月24日月曜日

佐賀県 / 鹿島市

(三日月型月輪・像はみえない)
(下に瑞雲)

(基礎石)施主 森田・・原口・・一ノ瀬・・久保・・渡邊・・政川・・山口・・松枝・・寺山・・鈴田・・宗吉・・などの施主名

肥前鹿島駅より南へ1.5キロの横田地区。小学校や市の体育館南側の川沿いに天満宮があり、数基の石塔が建っている。
二十三夜塔右奥の「八天狗」は、延享四丁卯年八月吉祥日(1747年)




2018年12月20日木曜日

佐賀県 / 鹿島市

(月輪中に勢至菩薩座像)

明治廿三 □ 四月二十三日 

下古賀三夜待組 谷口広吉 谷口卯三良・・・

鹿島市納富分行成地区。肥前鹿島駅より南に1.6キロにある行成公民館の裏側に石塔・石祠が並んでいる。
月輪の下の瑞雲もあでやか。方形の基礎に文字が刻まれている。向かって左側の石塔は元文四年(1739)の「八天狗」、建立年不明の「庚申尊」など。




2018年12月15日土曜日

佐賀県 / 鹿島市

 月讀命

(基礎石)明治三十五年寅七月 建之

佐賀県鹿島市中村の毘沙門天王社。肥前鹿島駅より西北に約500m。
上部には月輪のみで像は見えない。下部の駒形の花扉に尊名を刻む。
そばに延宝二年(1674)、元禄七年(1694)など3基の大神宮塔ほか、
多くの石塔がならぶ。



2018年12月13日木曜日

佐賀県 / 鹿島市

(月輪中に勢至菩薩立像)

明治十三年辰七月廿二日 立之

若者中

月輪の中の蓮華座に立つ勢至菩薩。月輪を載せる花びらのような瑞雲。
肥前鹿島駅の南東約870m。有明海にそそぐ鹿島川の河口近く、田畑が広がる。
鹿島市重ノ木、世間地区の天満宮とある。
向かって左の石祠は「正一位稲荷大明神」。その左は明和三年(1766)の文字塔「地蔵大菩薩」。一番左は延宝二甲刀(きのえとら1674)「大悲観世音」。






2018年12月11日火曜日

佐賀県 / 鹿島市

(月輪中に勢至菩薩座像)

明治廿六年旧正月

(基礎石に多数の人名)

佐賀県鹿島市小舟津地区。肥前鹿島駅より南東に直線で約1.3キロ、線路の北側の小舟多公民館脇。割石の大きな二十三夜塔。




2018年12月8日土曜日

佐賀県 / 鹿島市

(月輪中に勢至菩薩座像)

慶應三卯四月吉日

當村 若者中

(台石に)久保武七 山口助七・・・外十七名

佐賀県鹿島市西牟田地区。長崎本線肥前鹿島駅より南西750mの路傍。
慶應三年(1867)の堂々たる石塔。







2018年12月5日水曜日

茨城県 / 土浦市

(日・月)(サク)奉待皈命月天子廿三夜本地大勢至菩薩処

□至法界平等普明一結之□

元禄三歳庚午九月廿三日成就敬白

土浦市藤沢の法華院跡。正徳三年、四年の二十三夜塔の向かい側に元禄三年(1690)の二十三夜塔。「月天子」と「大勢至菩薩」と両方が記されている。「皈命」は「帰命」。






2018年12月2日日曜日

茨城県 / 土浦市

(サク)奉供養二十三夜待二世安楽攸

正徳三癸巳天  九月二十三日

池之臺町  願主十人

土浦市藤沢字北浦の法華院跡。正徳四年塔の向かって右側に、正徳三年(1713年)の二十三夜塔が並んで建っている。どちらも九月の建立なので、ちょうど1年早い。
こちらは「待」の文字が入っている。池之臺町は、四年の方はただ「池臺」とある。
こちらは「願主」、四年は「行者」。