東京・檜原(ひのはら)村の石塔石仏と各地の二十三夜塔を訪ねて
廿三夜塔
天保十五年三月吉日
願主 山下市左エ門
奥多摩町留浦地区。奥多摩湖岸から蜂谷川沿いに少し北にはいったあたりに、旧小河内小中学校がある。そこを過ぎて少し行くと「雲風呂」というバス停があり、右手に普門寺。ダム工事により移転してきたとのこと。石段両脇に石造物が多い。
普門寺からさらに100メートル程行ったところにポツンと一基、二十三夜塔。
( 日月)
廿三夜
明治三十二年七月吉日
JR奥多摩駅の南東、直線で約1.2キロ。
青梅街道から多摩川を渡る「海沢(うなざわ)橋」の脇に、
旧橋か、人のみ通れる橋がある。橋を渡ったところに3基の石造物。
奉称廿三夜塔
嘉永二年五月
JR奥多摩駅の近く。小学校そばの道沿い。
一見、ウルトラ怪獣のように見えなくもない。
銘文については、石川博司氏の資料では「・・・年五月」とあったが、
町の資料には嘉永二年とでていた。どこに彫られているか確認できず。
昭和40年頃、十軒で正月二十三日に「二十三夜講」が行われていたとある。