御餇(おとう)神事。 3月1日の夜、実際は12時も過ぎる頃、6名前後の当番が川で禊をしたあと、火打ち石で火をおこし、お供えする米を炊く。
祭日前の一定期間、「きりび」といって禁忌をまもり精進潔斎する。
川での禊の後、神社へ向かう。といだ米を担ぐ当番もみえる。橘橋を渡る。
火打ち石を打つのは、一人3回まで。全員が火をつけられなかったら禊のやり直しになる。
柳田國男の「日本の祭」には、「西多摩郡の檜原村のように、・・・・厳重なる潔斎を重ね、もし途中で女に逢うと、何度でも川の流れに引き返して、寒中に水浴をしなおすという例さえある」とでている。
火打ち石を念入りに確かめる。
今年は無事に二人目で火がついた。
炊きあがった米は白木の大きな椀に、高々と盛られる。
この神事の参加者(当番)が、元亀三年(1572)から記録されている。
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